公開日 2018年11月01日
更新日 2018年10月31日
災害は突然起こります。いざというとき、ペットを守れるのは飼い主だけです。まず飼い主が無事でいること、そして避難する場合にはペットと一緒に避難場所に避難すること(同行避難)が基本です。ともに安全に避難でき、周りの人へ迷惑をかけず、安心して過ごすためには、日頃からの心構えと備えが大切です。
住まいの防災対策
災害時にペットを守るためには、まず飼い主が無事でいることが大切です。住まいを災害に強くしておくことが、一緒に住んでいるペットの安全にもつながります。
室内飼育の場合は、地震のときに家具やケージが倒れたり落下しないよう、しっかり固定しましょう。屋外飼育の場合は、ブロック塀やガラス窓、倒れやすい建物のそばは避けましょう。動物が驚いて逃げ出すことの無いように、首輪や鎖、ケージや囲い等も定期的に点検しましょう。
家族で話し合い
災害が起こった時にどうするか、さまざまな場面を想定して、家族全員で話し合っておきましょう。
◆POINT◆
→家族間の連絡方法、集合場所
→非常持ち出し袋など備蓄物資の保管場所と中身
→飼っているペットをどう守り、避難させるか
→飼い主が留守中の災害時の対処方法
→緊急時のペットの預け先の確保
迷子札とマイクロチップ
突然の災害ではペットと離れ離れになるかもしれません。ペットが迷子になり保護されたとき、すぐに飼い主が分かるように普段から身元を示すものをつけましょう。迷子札(鳥は足環など)をつけるとともに、マイクロチップを入れるといった、二重の対策を取りましょう。犬の場合は首輪等に鑑札と狂犬病予防注射済票を必ず装着しましょう。
健康管理としつけ
突然の災害はペットにも大きなストレスがかかり、体調を崩す可能性もあります。普段から、ワクチン接種など健康管理に注意し、ペットの体を清潔に保ち、必要なしつけをしましょう。
◆POINT◆
→ケージに慣らしておく
→むやみに吠えないようにしておく
→様々な音や物に慣らしておく
→「マテ(制止)」や「オイデ(呼び戻し)」や排せつなどのしつけをしておく
ペットのための備蓄品の用意
ライフラインの寸断、緊急避難などに備え、必要な物資の備蓄をしましょう。ペットの災害時の備えは基本的に飼い主の責任です。持ち出し品には優先順位を付け、優先度の高いもの(療法食、薬、5日分以上のフードと水、食器、予備の首輪、リード(伸びないもの)等)はすぐに持ち出せるようにしましょう。
参考資料
環境省パンフレットペットも守ろう!防災対策.pdf(3MB)