公開日 2025年02月20日
更新日 2025年06月11日
壬生町では、これまで「学校部活動」を「地域クラブ活動」へ移行する取組みを進めておりました。しかしながら、令和7年5月16日に文部科学省から公表された「地域スポーツ・文化芸術創造と部活動改革に関する実行会議」最終とりまとめの内容を受け、学校部活動を「そのまま地域に移す」のではなく「地域ぐるみで広げ展開していく」という発想から、壬生町においてこれからは部活動の「地域展開」を進めて参ります。地域の実情に応じて、まずは、「休日における運動部活動」から実施可能な部活動について段階的に地域へ展開していく取組みになります。
部活動の地域展開とは
中学校部活動の地域展開とは、これまで中学校の教員が担当してきた部活動の指導を、地域のクラブや団体などに広げ展開していくものとなります。壬生町では、国や栃木県の方針を踏まえ、子どもたちのスポーツ・文化芸術活動に親しむ機会を確保するため、部活動を学校教育の場から地域へ展開する検討を進めています。
部活動地域展開の現状について
これまで、部活動は参加する生徒にとって、スポーツや文化芸術等の活動を通して、学習とは異なる集団での経験や人間形成、豊かな学校生活を実現する場として重要な役割を担ってきました。ところで、現在は少子化が進み、今後は学校単位での部活動の維持が困難な状況になる可能性が高いことに加え、1校当たりの教員数が減少することにより、活動・指導経験のない教員が部活動顧問にならざるを得ない状況も増えています。
また、部活動は教師による献身的な指導の下で成り立っており、持続可能な部活動と学校の働き方改革の両方を実現するためには、特に休日の部活動における教師の負担軽減を図ることが求められている状況です。
部活動の地域展開にあたっては、受け皿となる団体や指導者、練習場所の確保をはじめ、保護者の負担等も考慮する必要があることから、課題の解決に丁寧に取り組んでいく必要があります。
壬生町における部活動地域展開
壬生町では令和5年度に「壬生町部活動地域移行検討委員会」を立ち上げ、学校における部活動の地域移行に関する国の提言等を踏まえ、生徒にとって望ましい部活動の在り方、部活動の地域移行等についての審議を行ってまいりました。
令和6年度は、7月の検討委員会にて推進計画を策定し、8月にはモデルケースとして町内2中学校(壬生中学校・南犬飼中学校)で各校1種目を地域クラブ化して実証事業を実施しています。
令和7年度についても、前年度に引き続き町内2中学校での実証事業を行ってまいります。
「壬生町部活動地域展開推進計画」の策定(令和7年5月)
「壬生町部活動地域移行検討委員会」での検討を経て、当町における部活動の地域展開の方針を定めた推進計画を策定しました。(令和7年5月一部改正)
※詳細は、以下をクリックしてご確認ください。
地域展開推進計画[PDF:104KB] (令和7年5月一部改正)
令和6年度の実践です!
令和6年度は、町内2中学校2部活動での取組みを進めてまいりました。
令和7年度の実践です!
令和7年度は、令和6年に設置した地域クラブの運営を4月より継続して行います。
保護者の理解のもと、対象の中学校で進めている「地域クラブ活動」の取組みを紹介します。
〇 対象校・対象部活動名
【新規活動】 壬生中学校・女子バレーボール
南犬飼中学校・男子バスケットボール
〇 運営団体 壬生町教育委員会
〇 活動日/活動時間
土・日・祝日の休日(土・日は、原則どちらか1日)/3時間程度
〇 活動回数 月4回程度
〇 活動場所 学校施設及び近隣の社会体育施設
〇 指導者について
・壬生町が指導者を会計年度任用職員として雇用しています。
「壬生町部活動地域移行検討委員会」の設置
〇本委員会は、文化・スポーツ団体、PTA、学校、行政の代表者で構成されています。
〇令和6年7月に策定した「部活動地域移行推進計画」に基づき、その方針や計画の実現のため、部活動の地域展開に関する様々な問題について協議し、部活動の地域移行を円滑に推進することを目的にしています。
〇令和7年度検討委員会の開催
第1回:令和7年5月27日(火)
第2回:令和8年1月下旬~2月上旬の実施を予定